初めてのバラ暮らし
バラが咲き誇る庭やベランダに憧れて、自分でもバラを育ててみたい。
でも、バラづくりは難しくて大変だと思っていませんか?
美しいバラをたくさん咲かせるコツは…
「光、風、土など自然の力を取り入れて、適期にしっかりお世話をすること」、
そして何よりも「バラづくりを楽しむこと~遊び心をもつこと」が大切です。
合言葉は、「疲れない!」「枯らさない!」「たくさん咲かせる!」
毎月のお手入れをしながら、バラといっぱい楽しみましょう。
バラってどういう植物?
バラは「草」でなく「木」です
その可憐な姿から、バラを「草花」だと思っている人がいますが、バラはれっきとした「木」の仲間。
伸び始めは柔らかく、みずみずしい緑の枝も、時がたつにつれて太くて硬い枝に変わります。
また、株元も少しずつ太って、数年もするとたくましい木の姿に成長していきます。
バラは大きく分けて2タイプ
「四季咲き木立ち性バラ」と「一季咲きのつるバラ」
「四季咲き」のバラは、春から初冬にかけて何度も咲くタイプ。「木立ち性」とは枝が長く伸びないバラのことで、小さな場所でもコンパクトに楽しむことができます。
「一季咲き」は春だけ咲くタイプ。とはいえ、1年に咲く花の量は、四季咲きとあまりかわりません。「つる性」は、枝が長く伸びるタイプでフェンスやアーチなどに這わせて楽しめます。
バラとのおつき合いの始め方
苗木の種類と購入時期
バラを育てたい!と思ったら、まず苗木を入手しましょう。
バラの苗木には、開花株、新苗、大苗、長尺苗の4種類があります。はじめてバラを育てる人には、とくに鉢植えの開花株がおすすめです。すでに「大人のバラ」に成長しているので、はじめてのバラ栽培でも安心です。
開花株 (鉢バラ) | 春や秋に開花した鉢植えの状態で流通する。花を見て選べるので、とくに初心者におすすめ。 |
新苗 (春苗) | 前年の冬につぎ木をして、春からポット植えで流通する若い苗木。まだ「子どものバラ」なので、秋まで花や蕾は摘み取って、株の成長を優先させる。 |
大苗 (秋苗/秋大苗) | 前年の冬につぎ木をして、春からポット植えで流通する若い苗木。まだ「子どものバラ」なので、秋まで花や蕾は摘み取って、株の成長を優先させる。 |
長尺苗 | 畑に植えずに鉢で育てて枝を長く伸ばしたつるバラの苗木。翌春からそこそこつるバラらしい姿で楽しめる。上の方だけ日の当たる日当たりの悪い場所にもおすすめ。葉に光が当たれば株元が日陰でも育つ。 |
バラがよく育つ3つの条件
日光、風、チャーハンの土
「やさしい光」で株を大きくする:
やさしい光にたっぷり当たることで、栄養がたくさんつくられて、株が大きく育つ。
「そよ風」で葉を強くする:
そよ風に当たって硬く締まった葉には、病害虫も歯が立たない。
水はけのよい「チャーハンの土」で根を健康にする:
バラは、水はけと水もちの良い土が大好き。たとえると、水やりしてもべちゃべちゃにならず、でも適度に水持ちがよい、パラパラ具だくさんの「チャーハンのような土」が理想的です。